2009年 05月 12日
再録1999
長旅でスゴく重たくなったカバン担いでイーストパースへ。ヒーコラ言って歩いてると淀川長治みたいなジジイが「ハリウッド行くから60¢くれ」とか言ってるが無視。
ファーストクラスの個室車両は左右両側に部屋があり、通路は狭く波打つように延びている。G10のルームNo.に行くとあ然。狭い!こんな狭いところに折りたたみ式の洗面台やトイレがついている。狭い!と感じるのは他の客も同じらしく「スモール!」「コンパクト!」と悲鳴を上げている。これで三泊はキツいかも。10:55定刻に心地よい警笛を鳴らし出発!
狭い、とは言っても慣れてしまえば居心地よく、足のばしたり、アグラかいたりしながら車窓の景色を眺めるのは楽しい。
食事は専用車両のレストランでとる。年輩者が殆ど。ファーストクラスは若造ではなく、老後を楽しむとか、子育ての終った夫婦がのんびり旅するためのものらしい。20:00にカルグーリー着。しばし列車は停車。オプションツアーの金鉱山見学に参加。厳重なフェンスのカギを外し、バスはゆっくり入ってゆく。モノモノしい。檻のような展望台から見ても暗くてよくわからないが目が慣れてくると、そこは途方もない規模で露天掘りしている金鉱山だとわかる。カルグーリーは豪で最大の金産出地だ。駅へ戻る途中、金鉱の重労働をする男たちを癒す娼館街があり、女たちがバスに手を振り媚びていた。怪しい雰囲気の街だ。
列車に戻ると個室は見事にベッドメイクされていて寝床ができている。横になって眠れるのはウレシい。さすがファースト寝台。遠い異国の星空の元、長距離列車に揺られながら眠りにつく。