ぽっぽ屋

 年末、雑用しながらやり残したことはないかと再確認。あ、渡さなきゃ、写真。

 ああ、コレは欲しい。オモチャ屋にある、トミカをズラリ飾れるアクリルケース。トミカの応募券を集めて送れば、抽選で当たるという。学生服のまま自転車漕いでオモチャ屋のハシゴ。「空き箱が欲しいんですが…。」買わずに応募券だけ集めようというセコい考えだが、中学生のお小遣いには限界があるんだからしょうがない。「いいよ。」と段ボール箱にキチンとたたまれた空き箱をくれたのは、ぽっぽ屋のおばさんだった。

 ぽっぽ屋は、大栄橋のたもとにあった小さなオモチャ屋だ。見た目は駄菓子屋然としているが、奥には結構マニアックなプラモデルもあって、なかなか侮れない。空き箱を余計に貰えるので、ちょくちょく顔を出していた。いまはスクランブル交差点となってしまい、ぽっぽ屋があったことを思い出せるものはない。どうしただろう?あのおばさん。

 暮れも押し迫ったある日、おばあちゃんが缶詰を買いに来た。お元気ですね、と声をかければ昔話に花が咲く。「私は昔、ぽっぽ屋ってオモチャ屋をやっててね…」。ぽっぽ屋!?するとあなたがあの時の!!。懐かしい方との再会に、是非、と記念撮影をお願いした。伺えば、御歳91歳。杖もつかず、しっかりしている。「大成から歩いてくるんだよ。参道の煎餅屋さんが知り合いなんだ。」プリンターが不調でその場は写真を渡せなかったが、煎餅屋さんに預けておく、と約束した。

 大晦日に煎餅屋さん。ふくろ煎を買いつつ、写真の話。「あら、お酒屋さん。おばあちゃん、酒屋さん来たかい?って言ってたのよ。」あ、待ってたんだ。よかった〜。大きいことはそのままに、小さな約束を年内に果たせて一安心。写真、見てくれたかな。
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Commented by 客M at 2011-01-05 23:11 x
いいねー
Commented by poeetyayo at 2011-01-05 23:56
マスターさん、あけましておめでとうございます☆*(^o^)

いいお話しだなー☆* じぃぃぃ〜ん☆*
ぽっぽ屋さんっていう、お店の名前も素敵ですね☆*
うちの弟は子供の頃、桶川の「おぢいさんの店」によく行ってましたょ♪*

マスターさん、風邪、早く良くなるといいですね☆*(^-^)
Commented by match_boxes at 2011-01-08 17:27
・人間の卑近な記憶はせいぜい5〜60年くらいじゃないかな。あとは、先祖からとか子孫とかに口伝されるのが前後50年くらいとしても、人が記憶の中に生きることができるのは100年くらいだろうな。実体験の記憶は、生きている間だけ。いろんな記憶をバトンタッチして、いい思い出を束ねたいものです。

・はい、あけましておめでとうございます。
名前っておもしろいですよね。親の想いを子に託せるのは名前だけ、ってお客さんが言ってました。人のみならず、名前の由来を裏読みするのが好きです。おかげさまで、風邪はだいぶよくなりました。
Commented by 990013 at 2016-11-05 12:35 x
このお店、「ぽっぽ屋」ではなく「ポッポ―」ですよ。
店主のオジさんが亡くなられてお店を閉められたんですよ。
Commented by match_boxes at 2016-11-08 14:23
おやおや、懐かしい記事をお読みいただきありがとうございます。
手持ちの古地図で確認すると、ポッポーと表記がありました。西口に住んでた友人がポッポ屋と言ってたのでそのまま使ってました。
再開発前の西口は、東口から来ると「どこに来ちゃったんだろう?」と思うくらい昔の街並みでしたが、今では逆転してしまいましたね。
ドブ板通りとか写真撮っておけばよかったな。あの雰囲気を懐かしく思い出します。
by match_boxes | 2010-12-31 17:06 | 雑記 | Comments(5)

小箱なバーの毎日
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