2014年 10月 18日
ホンダCX500 TURBO (タミヤ 1/12) ーいにしえ模型ー
いまはハーレー専門になってるバイク屋は、かつては様々なメーカーを取り扱っていた。時折階上のショウルームでピカピカのバイクを眺めては溜息をついていた。
免許もないのにまた立寄ると、大きなホンダのバイクがあった。外車の展示がメインなのになぜホンダ?と思ったが、それは日本国内で販売されていないという。逆輸入車だ。日本のバイクなのに海外から輸入する…それだけでも驚いたのに、このバイクにはターボがついてるという。まだなじみがなかったのでターボってなに?って具合だが、なにやらスゴイ単車らしいというのが心に残った。
組み立てて初めてCX500TURBOというバイクが分かってきた。1981年発売の世界初のターボチャージドバイクということ。IHI製ターボが世界最小ということ。風洞実験から作られたカウリングはターボチャージャーの熱気からライダーを守る設計がされていること。500ccながら1リッター級の性能。プロリンクサス。ドライブシャフト。特異なエンジンレイアウト。知るほどに斬新なバイクだ。ターボという例のない機構は日本では認可されず輸出仕様のみ。全世界でも1800台程度しか流通していない。あの時のバイクは実は相当に珍しい単車だったのだ。もっとよく眺めておけばよかった…。
所用で珍しく早起きした日曜日。気持ちよく晴れた参道を走っていたら、思いがけないものが目に入った。「CX500だっっ❢❢」。つい先日作ったバイクだ、間違えるこたあない。クルマを急停車させ、信じられない気持ちで近づいた。
オーナーがエンジンに火を入れる。重低音が秋の参道に響く。礼を述べて分かれると、CX500TURBOは活き活きと加速していった。