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花道

最後におばさんに一目会いたい、と姉が来る。息子さん夫婦交えておばさんを偲ぶ。

下町に住んでいた頃、空襲で母を目前で亡くし、負傷した父を逃げ惑う人々の中、頼み込んでリヤカーに乗せてもらい、生き延びた。苛烈な時代を経験している。

定年になった息子さんが言う。オレが家に戻るまで頑張って店守ってたみたいだ、と。
生前入ることのなかったおばさんの部屋はキチンと片付けられ、親戚筋の覚え書き、両親の戒名、嫁いだ時の着物、おじさんの写真がまとめてあったという。覚悟していたのか。

この通りの一郭が一晩で化粧された。あっぱれな人生を飾る、最後の花道のように。

花道_f0171518_115017100.jpg

Commented by 客M at 2009-06-18 21:07 x
あーあ。お役所仕事やちゃってるよー
まるっきり前半の色と違うよー別の通りみたいだよ。
前回はサンプルまで持ってきて確認したのにね。
Commented by at 2009-06-19 09:54 x
いい方だったのですね。
そのような方にはきっと、向こうに行くとき迷わずに会いたかったひとのところにいけるように、道がちゃんとあるでしょうね。
この写真の誘導ブロックのように。
Commented by match_boxes at 2009-06-19 11:44
喪主の直球なお別れの言葉は、皆の涙を誘いました。すでに先立たれた人たちと楽しくやってくれ。私の知らない方々の名を聞けば、人はいろんな道筋を辿りながら人生を歩むのだなあと、しみじみ。

お役所仕事の件。先程商店会長と現場監督に陳情。統一性のある色目に上塗りするとの返答。ただ、工事の仕様が違うのでまったく同じにはならないかも。
by match_boxes | 2009-06-18 11:55 | 日記 | Comments(3)

小箱なバーの毎日

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