2009年 06月 18日
花道
下町に住んでいた頃、空襲で母を目前で亡くし、負傷した父を逃げ惑う人々の中、頼み込んでリヤカーに乗せてもらい、生き延びた。苛烈な時代を経験している。
定年になった息子さんが言う。オレが家に戻るまで頑張って店守ってたみたいだ、と。
生前入ることのなかったおばさんの部屋はキチンと片付けられ、親戚筋の覚え書き、両親の戒名、嫁いだ時の着物、おじさんの写真がまとめてあったという。覚悟していたのか。
この通りの一郭が一晩で化粧された。あっぱれな人生を飾る、最後の花道のように。
まるっきり前半の色と違うよー別の通りみたいだよ。
前回はサンプルまで持ってきて確認したのにね。
お役所仕事の件。先程商店会長と現場監督に陳情。統一性のある色目に上塗りするとの返答。ただ、工事の仕様が違うのでまったく同じにはならないかも。