常連の引っ越し時に古い扇風機の置き土産をもらった。「調子悪いんで火事になったらいやや~」と使わなかったらしい。分解整備しよう。
今時の中国製と違い、実にガッチリ作ってあって、分解にも一苦労。とにかく細かい部品が多い。
ギャ~汚い!裏蓋外すとワタボコリがギッシリ。これじゃ火が出るかもな、コワ~。
徹底的に清掃。内部のホコリもブロワ―で飛ばし、摺動部にグリスを塗布。機能しなかった首振り機構も5㎜ビス留めて難なく復活。
ファンは樹脂製。当時としては目新しかったのではなかろうか。モーターへの装着は、差し込んでハブで固定ではなくファンに鋳込まれた軸をビスで固定、という今では見ない方式。形と機能から扇風機だが、細かい部分は今とずいぶん違う。ピカールで金属部もピッカピカ。
カバーは金属製。ワイヤー一つひとつ点付してある。こんな手の込んだことはもうできないだろう。
グリスが効いてじつによく回る。今年の夏はこいつで昭和の風を浴びよう。季節にゃまだ早いが。