2014年 08月 15日
忘れていた音楽
スタートはコンピュータミュージックの先駆で大御所のクラフトワークと今を時めく和製テクノポップの雄中田ヤスタカが同時にアクト。どっちも見たいのにどーすりゃいい?ま、クラフトワークはノレないから、まず半分見たらカプセルに移動するか。
照明が落ちて、♪ポワ~ン、ポワ~ンという例の音がしてくると、やっぱ昔さんざん聴いたクチ、胸が高鳴る。奇抜な衣装でメンバーが現れると口々に「本物だ~」との囁きが広がる。オレも思わず口に出した。「本物だ…」じ~ん…。
クラフトワークは異端だった。シンプルで単調で、なにかほの暗い。坦々と繰り返される僅かな歌詞は、ドイツ国防軍の兵士が膝を曲げずに一糸乱れず行進する様を思わせる。奇妙な出で立ちとパフォーマンスにキワモノ感は拭えなかった。聴いていて楽しい気分にはまるでなれなかったが、折に付け「トランス…ユアラップ…エクスプレス…」とか口ずさんでしまうから、このゲルマンの音に洗脳されていたのかもしれぬ…。
愛想のない楽曲が演じられる。音はちっとも変わらないのに、3DCGとの連動で新たな魅力を映し出す。宇宙空間の3Dとクラフトワークの楽曲に観客は魅了されている。これは総合芸術だ。
10分と聴かずにクラフトワークに戻ると、RadioActivityをパフォーマンス中。