2014年 12月 31日
大晦日のMatchBox
倉庫からガラクタを放り出して自販機を撤去して扉を開放したあの日。あの日から10年である。感慨深い、ということもなく「あ、こんなもんか」というのが実感。10年を軽く往なそうとしているフシがある。
いや、10年という現実がコワいのだ。たまたま家業が酒を取り扱っていたから、それをマッチ箱みたいな場所で注いでいたら、こんなに長い時間が経ってしまった。その間にいろんな人がやってきていろんな話をしてゆく。この小さな場所で人の生き様がチョット垣間見える。そのチョットが染みこんで生活に滲んでいたりする。マッチ箱の中の人生。その現実を往なしたいのだ。
人と人とを繋ぐ。それをマッチ箱が手伝ったなら顛末がどうあれ、10年の歳月も意味があったのかも知れぬ。しかし、このままいつまでも、とはいかない。これからのためにもちょっと染み抜きが必要な気がしている。
マッチへお越しになったみなさま、ことしはたいへんお世話になりました。
来年もご愛顧のほどよろしくお願いします。
そして、まだ見ぬMatchBoxへのあたらしいお客様。
どんな方が登場するか、みんなココロ待ちにしております。 2014.12.31. MatchBox.