日本橋界隈にお勤めしてた頃、神田駅までよくぶらぶら歩いていた。途中、ぽつんと消防署があり、ある時、消防車が出動する場面に出くわした。機材を満載してのっそりと出てきたが、サイレンを高らかに鳴らすと、大通りの渋滞を全て威圧して堂々と出発していった。やっぱ消防車は働く車の華だねえ、とウットリ見送った。
ブリキ消防車のシャシはさびを落とし、変換剤塗布後、ラッカー筆塗り。抜けたギアはハンダ付け。ホイルキャップはメッキだったがサビがヒドいのと、イメチェンで黄色にした。後輪のところにある丸い変なのは、走らせるとリンリン鳴るギミックのベル。当時のおもちゃ職人が子供よろこばせようとアタマひねったことを、いいオトナがよろこんでる。